フリーエンジニアの大いなる苦悩と喜び

フリーエンジニアの面白みと言えば何より、自分でスキルを磨き、より大きな仕事にチャレンジできることです。これが正社員の立場であればなかなかこうはいきません。
日々の仕事に流されて、自分の学習する時間を確保できないからです。
もちろん、フリーになって自由な時間が増えても自己管理のできない人間ならば、ただ時間を浪費するだけで、これなら社員時代の方が仕事をやっていたということにもなりかねません。

しかし、自己鍛錬意欲の高い人間であれば、自分で自分を磨いて、その結果がダイレクトに示されるのは大いにやる気を刺激するものです。
社員の立場にいると、生産性が高いことが必ず評価につながるとは限りませんでした。
集団の中に埋没して個々の成果が見えにくいからです。

ところが、フリーエンジニアになると生産性の高さが収入に直結します。努力の結果として言いわけのしようのない数字がそこに出るのです。
ちなみに、生産性を高めるためには、ただがむしゃらに働けばよいというものではありません。時には休暇を取ってリフレッシュしないといけないこともあり、時には仕事全体を見直さなければならないこともあるのです。

そういった自己の総合力が数字として表されるわけで、苦しくもある反面、大きなやりがいにもつながります。社員時代の抽象性の強い評価とどちらが良いかは人それぞれですが、何事にも明快さをもってよしとする人にとっては、やりがいのある職業だと言えるでしょう。